法人会青年部会は、地域に根ざす企業のリーダーや後継者、
そして志ある青年経済人が繋がり、学び、行動することで地域社会と共に成長する場です。
全国青年の集いは、租税教育や健康経営、地域への貢献等をテーマに、
経験と想いを持ち寄り、高め合う大切な時間として開催されています。
記念すべき第40回を迎える今回は、島根県が舞台です。
旧暦10月を『神在月(かみありづき)』と呼び、八百万の神々が集い、
人の縁や未来の出来事について語り合う『神議(かむはかり)』の伝承が残るこの地には、
今なお、目に見えないご縁を大切に育む文化が息づいています。
そして開催地の松江市は、日本文化を深く愛した文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が
『神々の首都』と呼び生涯愛した街でもあります。
彼の思想を象徴する『オープンマインド』という言葉には、二つの意味が込められています。
ひとつは、素直に語り合うために心を開くこと。
そしてもうひとつは、偏見を持たずに物事を見聞きし、他者や異文化を受け入れる柔らかな心です。
今回の大会では、この『オープンマインドの精神』を軸として掲げています。
島根県は東西に長く、離島や中山間地域も多く抱える地域です。
地域ごとに抱える課題は多様で、人口減少や高齢化といった社会課題も、
他の地域に先駆けて顕在化しています。
私たちはいま、多様な価値観や立場に耳を傾け、異なる背景を持つ人と手を取り合う『心を開く力』を、
この地に、そして私たち自身に育むことが求められていると強く感じています。
どれだけ技術が進歩しても、乗り越えるべき課題の多くは、人と人の間にあります。
だからこそ、私たちはまず心を開き、異なる視点や背景を持つ者同士が語り合うことに、改めて価値を見出したいのです。
一人では見えなかった道も、誰かと語り合うことで、きっと見えてくる。
この大会を、立場や地域を越えて率直に語り合い、
共に学び、行動を生み出す現代の『神議(かむはかり)』とし、多くのご縁と未来へのきっかけを築いてまいります。
共に、心を開き、未来を拓きましょう。次の世代へ、誇りを持ってバトンをつなぐために。